ピュアに恋して♪
「外部の、高校受けるの?」
踏み込んだこと聞いたらまた怒られるかな。
「・・・どうせ、認めてはもらえない」
「え?」
「・・・なんでもないよ。うるさいな。あんたには関係ないじゃん」
不機嫌な秋人くん。
いつも不機嫌だけど、いつもに増して。
この話題、あまりよくなかったかな。
前も、怒らせちゃったもんね。
反省・・・。
でも、気になる。
エスカレーター式のあんないい学校に通ってるのに。
きっとあの学校だったら、きっと大学もいいところが狙えるだろうし。
それに、中学受験だって、頑張って入ったんだろうに・・・。
でも入ってみたら違ったってこともあるもんね。
そういえば、前会った時、学校の友だちとトラブっていたみたいだし。
エスカレーター式っていったら、その子たちとも同じってことで。
「ここ、入るよ」
「え。あ、うん」
さっさと入っていく秋人くんを慌てて追いかける。