ピュアに恋して♪


「私、自分の分払うよ?」



ファーストフード店に入り、ポテトと飲み物を注文した。
秋人くんはさっさと私の分までお金を払ってしまったのだ。



「いい」

「でも」

「女に、金出させるの嫌だし」

「・・・まだ子どもなのに」




なんか、ませてるなぁ。
男の子ぶらなくてもいいのに。



「っさいな。俺が誘ったんだから、黙って座ってろよ」

「あ、・・・ご、ごめんね。うん。ありがとう」



そっか。
最初から、そう言ってくれたらいいのに。

なんだか、憎めないかも。



「それで、どうしたの?私に、なにか用が・・・」

「・・・あいつと」




学校まで会いに来るなんて、そう思って聞くと、秋人くんはとても言い辛そうに話しだす。



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