ピュアに恋して♪



「あ、うん」

「だ、だから、あんたたちが別れたの・・・、俺がそう言ったからだ」




秋人くんに、言われたから、別れたの?
言われて、別れられる程度の気持ちだったってことなのかな。

そんなの・・・、聞きたくなかった。
知らないままの方が、よかった。




「秋人くんのせいじゃないよ。それで、フラれたなら、もともと、その程度だったんだよ。秋人くんが言わなくても、きっとフラれてた」




自分で言ってて惨めになる。
切なくて、辛くて。




「違う!・・・あいつは、・・・こんなつもりじゃなかった。あんたを、泣かせるつもりも・・・」

「え、あ・・・。この間の、ご、ごめんね・・・」



本屋で、泣きそうになってたの気づいてたんだ。
それで、気にさせちゃったんだ・・・。


秋人くんは、自分のせいだって思って。



でもきっと、きっかけに過ぎなかったのかもしれない。




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