ピュアに恋して♪
どうか。
どうか。
もう、あんな思いは嫌だ。
もう、誰も置いていかないで。
僕を、一人にしないで――――――
失くしたくない。
大切なものは持たないと決めてた。
きっと、もう、戻れると。
でも。
もう、俺はすでに、大切なものを持ってたのかな。
もう、失くしたくない、大切なものを・・・。
「・・・亜子っ!」
勢いよく開けた扉。
息を切らし、肩を上下に揺らす。
その病室の中、彼女を見つけた。