ピュアに恋して♪
パタパタパタと廊下から慌てたような足音が近づいてくる。
私は慌てて涙を拭った。
もしかしたらお母さんかも・・・。
「亜子!」
そう思っていたら、本当に扉を開いてはいってきたのはお母さん。
意識が戻ってすぐに連絡を取った。
仕事中だったのに、切り上げてくれたんだ。
「お母さん・・・」
「もう、あんたって子は!心配かけて!怪我は?気分は?もう大丈夫なの?」
「ごめんね。平気。頭は打ったけど、検査でもなんともないって」
「そう・・・。もう、心臓止まるかと思ったわよ!」
お母さんは、本当にものすごく心配してくれていたようで息を切らせ肩を上下させている。
「ちょっと、先生とお話してくるわ」
「うん。今日はもう帰っていいって言われてるから、帰る準備しておくね」
お母さんは慌ただしく出て行った。
おーちゃんの事も、あまり目に入っていなかったみたい。
どう紹介しようかドキドキしてたけど、戻ってくるまでに考えとかなきゃ。