ピュアに恋して♪
「えと、心配してきてくれて、友だちの立川隆弘君と」
「こんにちは」
「いつも亜子がお世話になって」
緊張しながら紹介していく。
立川くんも笑顔で頭を下げる。
「今日一緒にいて救急車とか呼んでくれてお世話になった、黒田秋人くん。今中学3年生で・・・友だちなの」
「・・・こんにちは」
「助けてくれて、ありがとうね」
「いえ」
秋人くんは少し気恥ずかしそうに肩を竦めながら小さく頭を下げた。
「で、あの、お付き合いしてる・・・黒田音玖くん」
「まぁ。この方が、いつも話してるおーちゃんね」
「お、お母さん!」
余計なひと言!
別れたことは言ってなかった。
「こんにちは、お付き合いさせてもらってます」
おーちゃんは礼儀正しくもぎこちなくそう言った。