ピュアに恋して♪
「どうぞ、はいって」
「お邪魔します」
「・・・ども」
刺々しさのなくなった秋人くん。
ぶっきら棒さは相変わらずだけど。
成長かしら。
「あら、音玖くんに、秋人くんね。いらっしゃい。どうぞ座って」
「お邪魔します」
「こんにちは」
「ふふっ、ほんとよく似た兄弟ね」
お母さんは楽しそうに笑った。
よく似た・・・。
私は二人を見る。
確かに、顔は似ていないけど、なんとなく雰囲気というかちょっとした仕草とか空気感は似てる・・・?
「うん。似てるよ。やっぱ、兄弟だね」
「・・・うん」
私もそう言うと、おーちゃんは少しうれしそうに笑った。
おーちゃんの笑顔・・・。
やっぱ、素敵。