ピュアに恋して♪
「ちょっと、亜子!違うからね!」
「ふふっ、わかったよ。さ、はいって」
「ほんとにわかってるの!?」
「まぁまぁ。俺は勘違いされてもいいんだけどなぁ」
「私が嫌なの!黙ってて!」
まぁちゃんに怒鳴られても、堪えていない様子の立川くんはさすがだ。
でも、なんだかんだと、仲がいいと思う。
まぁちゃん、嫌いな人はこんな風に突っかかりもしないから。
「お、音玖に秋人、お前らもう来てたのか」
「おはよ。隆弘。俺たちもさっき来たんだ」
「・・・」
「すっかり、兄貴に懐いたようだな秋人は」
「う、煩いな。別に、そんなんじゃ」
立川くんはからかうように言いながら秋人くんの隣に座る。
秋人くんは起こったように言い返しながらも、頬はほんのりと赤い。
あの日から、おーちゃんとの関係は良好なんだとわかる。
「おーちゃん、よかったね」
「・・・うん。本当に、よかったのか、わからないけど」
「え?」
おーちゃんは何かを想う表情で秋人くんをチラリと見る。