ピュアに恋して♪
第12話 隆弘の裏の顔?
「たかぁ、いつ付き合ってくれるの?」
屋上につながる階段の途中。
そこは、人気のない俺の一人でいる落ち着ける場所だった。
それなのに。
座った俺の隣にずうずうしく座り、しなだれかかってくる香水臭い女。
名前、なんだったっけ。
3年の先輩ってことはわかる。
だからこそ、見つかったわけだし。
この階段を下りたその階が3年の教室。
「ねぇ~」
「ん~」
甘えるような猫なで声にいらっとしながら曖昧に声を出す。
香水の匂いから逃れるように、反対側に身体を逃れ手すりの策に頭をこつんとつける。
「ねぇ、ちゅーして」
「・・・うん」
しつこい先輩に嫌気がさしながら、チュッと触れるだけのキスを落とす。
これで満足するだろ。