ピュアに恋して♪


学校を出て、歩きながらもずっと頭の中はグルグルしていて。
答えなんてちっとも出て来やしない。



「すかした顔して、むかつくんだよ、お前!」



どこかから、怒号のようなものが聞こえる。
なんだケンカか。
やめてよ、俺平和主義なのに。




「・・・あんたたちが俺を嫌ってるのは知ってる。確かに、正直お前らの事バカにしてたし」

「はぁ!?言ってくれるじゃねぇかよ」

「そんな態度が、あんたたちを苛立たせてきたなら、謝る。ごめん」



聞き覚えある声に、思わず足を向けてしまう。
関わりたくないのに。

でも、この声って。



「でも、これからは黙ってないから。今までみたいに、知らんふりはしない。全力で、やり返すから」

「なっ、」

「それでもいいなら、なにしてもいい。受けて立つよ」



堂々とした態度のそいつ、秋人にたじろぐ同じ制服を着た男たち。
思わずおかしくて吹き出してしまう。

その声に視線がこっちに集まった。

やべ。



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