ピュアに恋して♪
「あ、うん」
聞こえた声に顔を上げる。
「長かったね」
「うん。いっぱい喋ってた」
「なに喋ってたの」
おーちゃんが、顔にかかった髪を手で払ってくれる。
その優しい指にくすぐったくてふふっと笑った。
「秘密」
そう言って笑うと、立ち上がる。
おーちゃんに手を差し伸べると、躊躇いなく掴まれる手。
「おーちゃんは?」
「ん?俺も、秘密」
歩き出した私たち。
私は一度振り向いて、さっき言いそびれたことを。
私は。
おーちゃんの事が、大好きです。