ピュアに恋して♪
「え、あ、いいの?」
「うん」
すっと差し出されたフォーク。
え、こ、これって。
あ―んってことかな?
ウソ。
おーちゃんって、そんなことしてくれるの?
「・・・食べないの?」
どうしたらいいかドギマギと考えていると痺れを切らしたように言われ私は慌てた。
「た、たべっ・・・きゃっ」
慌てた私が身体を前のめりにさせると、手が机に置いていたコップにあたる。
コトンと倒れたコップから水が零れた。
「あっ!」
慌ててコップを起こすけど、もちろん水はすべて零れてしまっている。
青ざめながら慌てて机をお手拭で集める。
幸い、大分飲んでしまっていたから下まで零れることはなかった。