ピュアに恋して♪


見ると、おーちゃんも自分のお手拭で机を拭いてくれている。
最低だ、私・・・。

からまわってばっかり。



「ご、ごめんね・・・」

「濡れてない?」

「え?」

「水、大丈夫?」

「う、ん。私は。おーちゃんは?」

「俺も、平気」




おーちゃんは、怒った風でもなく、私を心配してくれた。
おーちゃんは優しい。

怒ったところなんて、見たことないし。
でも、絶対呆れたよね。


もう失敗しないように、頑張らなきゃ。



「はい」

「え?」

「食べるんでしょ?」

「あ、・・・うん」



再び差し出されたフォーク。
頬を染め、そっと口を近づけた。



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