ピュアに恋して♪


「美味しい・・・」

「でしょ?」



そう言ったおーちゃんは、少し口元が笑ってた。
初めて、おーちゃんの笑顔を見たかもしれない。

これって、彼女の特権かな。
嬉しい。



「おーちゃんも、食べる?」

「えっ?」




今度は慌てないように、落ち着いて切り分けると私もおーちゃんと同じようにフォークを向けた。
すると、おーちゃんはあからさまに顔を赤くさせた。


・・・え?


な、なんでそんな赤くなるの?
おーちゃんが先にしたことなのに。




「お、おーちゃん・・・?」

「ご、ごめ・・・。うん。ありがとう」



真っ赤な顔で私の持つフォークをぱくっと食べた。
つられるように私の頬も赤く染まる。



< 27 / 231 >

この作品をシェア

pagetop