ピュアに恋して♪
「美味しい・・・」
「でしょ?」
そう言ったおーちゃんは、少し口元が笑ってた。
初めて、おーちゃんの笑顔を見たかもしれない。
これって、彼女の特権かな。
嬉しい。
「おーちゃんも、食べる?」
「えっ?」
今度は慌てないように、落ち着いて切り分けると私もおーちゃんと同じようにフォークを向けた。
すると、おーちゃんはあからさまに顔を赤くさせた。
・・・え?
な、なんでそんな赤くなるの?
おーちゃんが先にしたことなのに。
「お、おーちゃん・・・?」
「ご、ごめ・・・。うん。ありがとう」
真っ赤な顔で私の持つフォークをぱくっと食べた。
つられるように私の頬も赤く染まる。