ピュアに恋して♪


チャイムが鳴ると同時に扉がガララと音を立てて開く。
教室内がざわめきバタバタとそれぞれの席に散っていく。


気だるげな先生が入ってきて授業が始まる。



同じくらい気だるげなおーちゃんは机に教科書とノートを出してはいるけど視線は窓の外。
ふふっ、なにかいいもの見えるのかなぁ。




私は、おーちゃんが好きだ。



誰が何と言おうとおーちゃんの事が好きだ。
おーちゃんとは中学の時からの同級生だ。



卒業式の時に私から告白して付き合い始めた。


「好きです。付き合ってください」



そう言った私に、おーちゃんが答えた返事は。




「・・・そう。わかった」



だった。




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