ピュアに恋して♪
「女海賊・・・ぴちっとしたズボンにブーツ、それから海賊の帽子・・・」
結構シンプルそう。
でも、私背低いしスタイルだってよくないし、着こなせるかなぁ。
「ちょっと、私こんなの無理」
私の前に轢いていたまぁちゃんの声が聞こえた。
そういえば、まぁちゃんは何を引いたんだろう。
「メイドなんて、そんな格好・・・」
眉を寄せ、不機嫌そうに言う。
教室がざわつき始めた。
「無理って、くじなんだから文句なしだろ」
「神崎さんっていっつも空気悪くするよね」
「せっかく委員が用意してくれたのに」
不穏な空気が漂う。