ピュアに恋して♪


「女海賊・・・ぴちっとしたズボンにブーツ、それから海賊の帽子・・・」




結構シンプルそう。
でも、私背低いしスタイルだってよくないし、着こなせるかなぁ。




「ちょっと、私こんなの無理」




私の前に轢いていたまぁちゃんの声が聞こえた。
そういえば、まぁちゃんは何を引いたんだろう。




「メイドなんて、そんな格好・・・」




眉を寄せ、不機嫌そうに言う。
教室がざわつき始めた。




「無理って、くじなんだから文句なしだろ」

「神崎さんっていっつも空気悪くするよね」

「せっかく委員が用意してくれたのに」




不穏な空気が漂う。




< 49 / 231 >

この作品をシェア

pagetop