ピュアに恋して♪


「ほら、おいでよ」



立川くんに手を引かれ、私はつんのめるようにして教室に引っ張られた。
恥ずかしくて頬を染め、躊躇いに視線を泳がせながら立つ。



「・・・・・あ」



目を丸くした立川くんが私をまじまじと見つめた。
は、恥ずかしいよぉ。


ぽっぽと顔に熱が集中して熱い。




「えと・・・」



立川くんがどこか戸惑ったように視線を泳がせた。
え・・・?



「わ、白石さん、可愛い!」

「ほんとだ、似合ってる!」

「白石さんって、小柄だからすっごく可愛いメイドさんだね!」




どっと女の子たちが押し寄せてきて立川くんを押しのけ私を囲んだ。
え、え、え?
戸惑ってきょろきょろ見渡す。

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