ピュアに恋して♪
「俺自身が受け入れられないのに、今の家族に受け入れてもらう事なんてできない」
「え・・・?」
「俺の居場所は、どこにもない・・・」
囁くように、呟くように吐かれた言葉はとても寂しくて。
まるで、おーちゃんが消えてしまいそうな。
なにもかも、諦めてしまったような。
ここにいるのに、いないみたいな。
「おーちゃん!」
思わずおーちゃんを呼んでた。
声を張り、必死に引き止めるように。
思わず掴んだ袖。
おーちゃんが驚いたように私を見る。
「おーちゃんは、ここにいるよ!居場所だって、ある。おーちゃんを必要としている人、たくさんいる!」
なんと言えば伝わるだろう。
わかってもらえるだろう。
いなくならないでと願う。
おーちゃんが必要だって。
大好きだって。
どうしたら、伝わるだろう。