ピュアに恋して♪
「たまには中庭で飯ってのもいいもんだな」
無邪気な笑顔を浮かべた隆弘が菓子パンの袋を開いた。
同じように菓子パンの袋を開け、一口そのままかじりついた。
「俺に合わせなくていいのに」
「ん?」
「弁当、作ってもらえるんでしょ?」
何気なくそう言うと、隆弘は少し考える表情を浮かべ大口でパンを頬張った。
「へふにー。おへこえふひらひー」
「・・・汚い」
なんでわざわざ食べてから話すのかと怪訝な表情で隆弘を見る。
でも、そんな俺を見てうれしそうに笑うんだ。
「別に、俺これ好きだし、って言ったの」
にっこり笑って言い直した隆弘。
どうしてこんなことをするのか、俺は知ってる。