timetraveling
咲希はすやすや眠ってる。きっとこれは3時までお昼コースだ。

「はい」

「ありがとう」

珈琲を飲みながら二人でまったりするのが私達の日課。まことが自営業だからできる特別な決まり事。

「咲希が起きたら散歩に出かけてくるよ」

「うん。じゃあ私、その間に買い物いってくるね」

言ったその時、インターホンが鳴った。

「おじゃましまぁす」

誰だろうと思う前に声がした。
「優子さんだ」
大橋優子はまるで我が家の如く家に上がり理沙の隣の席に着いた。

「おはよ理沙ちゃん、おはよまこと。いきなりだけど今日はとってもいい話を持ってきたの」

「おはようございます優子さん。いい話?」

「てめぇ人ん家に上がるならも少し遠慮しな」

「だってこの家、私のマイスリッパあるじゃん?」

「マイスリッパがあるからいいってもんじゃねぇよバカ。で、何だよ話って」

「ほーら咲希ぃ高い高ぁい♪」

「起こしてんじゃねーよ」

「ゆうこたま、ゆうこたまぁ」

「なつくな咲希…(汗)」

まことと優子さんの掛け合いは聞いててとてもおもしろい。
お互いバカにし合ってるようでも本当は心から信頼し合ってる、まさに「相棒」という言葉がピッタリの二人。

「あ、大事な話だったら私外すね。咲希、行こ」

「ううん。理沙ちゃんも一緒にいて」











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