REGRET
16
「メリークリスマス〜!」
『メリークリスマス!』
2学期も終わり今日は25日。クリスマスである。
「やー、無事いいクリスマスを迎えることができました〜!」
「確かに〜!」
赤点と戦っていた拓海と凛は予想通り希を含めた3人でクリスマスパーティーをすることができた。
「しかしあれだな!空と菫ちゃん今頃何してるんだろ?」
「なんだろー?イルミネーションとか?」
「空がか〜?似合わんだろ〜!」
「菫がそういうの好きなんだよね!」
「そーなの?」
「昨年は私と2人で行ったよ!」
「菫ちゃんが行きたいっていうなら、空は絶対行くな〜!」
「どーして?」
「そりゃ決まってるだろ〜!あいつこないだマラソン大会でもさー

”『おーい空!』
『は?』
『お前なんでそんな体操服血だらけなんだよ〜?』
『え?そんなのどうでもいいだろ...。こけた。』”

ーって言いながら問い詰めたら、菫ちゃんを助けてたっていうね〜!まじで菫ちゃんLOVEだわ〜!」
「なるほどね...。」
しかし希は気づいていた。
「空、うらやましいぜ〜!」
拓海は空が恋していることを応援している一方で、悔やんだ。
「拓海は一生できないかもね〜!」
「は〜?凛に言われたくないわ〜!」
「私はいいの〜!」
「自分の心配も少しはしろよ!ってか希ちゃんは彼氏とかいないの〜?」
拓海が方向を変えて希にふった。
「私はいないよー!ってかいたらここに来ないし!」
「そうかっ!希ちゃんかわいいと思うけどな〜!」
「え?そんなことないよー。」
希は苦笑いをした。
「希ちゃ〜ん!危な〜い!こやつはどさくさに紛れて告白しようとしてるよ〜!」
「はぁ?友達の意見だぞ!」
「や〜?本当かな〜?」
「本当だわ!」
「物は言いようだな〜!」

その後3人は自分たちで作った手作りケーキを食べて盛り上がった。
「年越しはまたみんなで集まらまい〜?」
「いいよ〜!」
「拓海はどーせ来るでしょ〜!」
「って何その対応!」
「希ちゃんも来れるでしょ?」
希には考えがあった。そして希は気づいていたのだ。
「凛...。私はもちろん来れるけどさ、年越しは5人で過ごさない?」
「ん?空と菫ちゃんもってこと〜?」
「そう!年越しはやっぱり5人がいい!」
「確かにそれもいいね〜!じゃあ私は空に言っておくから希ちゃんは菫ちゃんに言っておいてくれる?」
「わかった!」
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