キミに恋の残業を命ずる
こんな朝早くにわたしと課長がいるのを見られたら、絶対に怪しまれる。
もう万事休す―――と思ったら。
「なんだ友樹(ともき)か。いいところを邪魔しやがって」
名前呼び?
うそ…課長と親しい人なの…?
だって、降りてきたの、服部部長ですよ?
「…裕彰?出社二日目から早いな」
どういうことだろう。
服部部長もまた遊佐課長のことを名前呼びした。
そんなおどおどしているわたしの存在に、部長が気づいた。
そして、そのわたしに壁ドンをしている課長とを見くらべて、事態に勘付いたみたいだった。
「おまえ、まさかその子に教えたのか?」
「さっすが友樹、ご名答」
「おまえなぁ…」
部長はため息をついた。
もう万事休す―――と思ったら。
「なんだ友樹(ともき)か。いいところを邪魔しやがって」
名前呼び?
うそ…課長と親しい人なの…?
だって、降りてきたの、服部部長ですよ?
「…裕彰?出社二日目から早いな」
どういうことだろう。
服部部長もまた遊佐課長のことを名前呼びした。
そんなおどおどしているわたしの存在に、部長が気づいた。
そして、そのわたしに壁ドンをしている課長とを見くらべて、事態に勘付いたみたいだった。
「おまえ、まさかその子に教えたのか?」
「さっすが友樹、ご名答」
「おまえなぁ…」
部長はため息をついた。