キミに恋の残業を命ずる
「ね、表ではちがうことになってるけどさ、あの鍋パーティの企画、準備って、全部キミがやったんだろ?」
「え?」
「表向きは総務部でってなってるけど、あの田中集団があんな気の利いた企画考えて美味しい料理なんて作れるわけないもんな。できるとしたらキミくらいでしょ?みんな内心わかってるんだよ?」
「え、ちが…わたしだけじゃないですよ」
「いいなぁ、そういう謙虚なところもー。ほんと三森さんって理想のお嫁さんってかんじだよね」
「お嫁、さん??」
「三森さんって付き合ってる人いるの?」
「え…?」
付き合ってる人…。
一瞬うかんだのは、課長の顔。
ううん、課長は彼氏じゃない…。
「いません…けど」
「マジで?」
よっしゃ!と富田さんはさっき以上におっきなガッツポーズをした。
「え?」
「表向きは総務部でってなってるけど、あの田中集団があんな気の利いた企画考えて美味しい料理なんて作れるわけないもんな。できるとしたらキミくらいでしょ?みんな内心わかってるんだよ?」
「え、ちが…わたしだけじゃないですよ」
「いいなぁ、そういう謙虚なところもー。ほんと三森さんって理想のお嫁さんってかんじだよね」
「お嫁、さん??」
「三森さんって付き合ってる人いるの?」
「え…?」
付き合ってる人…。
一瞬うかんだのは、課長の顔。
ううん、課長は彼氏じゃない…。
「いません…けど」
「マジで?」
よっしゃ!と富田さんはさっき以上におっきなガッツポーズをした。