キミに恋の残業を命ずる
わたし、課長の恋人になったったんだよね…。


わたしをやさしく包みながら「キミは俺のもの」と何度も繰り返して、知らしめるようにキスを降りそそいでくれた。


課長のものになったんだ…身も心も…。


これは、わたしにとって初めての愛。
これからどんなことが起きるかわからない非凡な関係ではあるけれど、わたしはきっともうこの先課長しか愛せない。

だから、どうか…


「大切にしてくださいね…」


寝顔にそっとお願いした。

すると、


「もちろんだよ」


唇が動いて、ぱちりと目があいた。
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