キミに恋の残業を命ずる
3
裕彰さんがくれたメールを改めて全て確認したら寝付けなくなってしまった。
自棄になって先輩にもらって冷蔵庫に入れっぱなしになっていたビールを飲んだら、すっかり酔ってしまった。
おかげで眠れたのはいいんだけど、どうしても眠りが浅くなってしまう。
目覚めたのはいつもよりかなり早い時間だった。
まだ真っ暗だ。
何時だろう、とスマホを見ると、裕彰さんからメールが一件来ていた。
『発表は社長の都合で朝一になった。待ってる』
たったそれだけの文面。
わたしは、ぼんやりと天井を見つめた。
…行かないつもりでいた。
社長までが姿を現すということは、それだけ重要な発表だということだ。裕彰さんと亜依子さんのことで重要だと言えば、やっぱりふたりの婚約発表しか思いつかなかった。
それはこの恋の結末でもあり、わたしへの最後通告でもある。
自棄になって先輩にもらって冷蔵庫に入れっぱなしになっていたビールを飲んだら、すっかり酔ってしまった。
おかげで眠れたのはいいんだけど、どうしても眠りが浅くなってしまう。
目覚めたのはいつもよりかなり早い時間だった。
まだ真っ暗だ。
何時だろう、とスマホを見ると、裕彰さんからメールが一件来ていた。
『発表は社長の都合で朝一になった。待ってる』
たったそれだけの文面。
わたしは、ぼんやりと天井を見つめた。
…行かないつもりでいた。
社長までが姿を現すということは、それだけ重要な発表だということだ。裕彰さんと亜依子さんのことで重要だと言えば、やっぱりふたりの婚約発表しか思いつかなかった。
それはこの恋の結末でもあり、わたしへの最後通告でもある。