キミに恋の残業を命ずる
よく美女の寝顔を眠り姫とかに例えるけど、彼もその王子様版って感じ…。
ハーフならではの白い肌に、高くて筋の通った鼻梁。
細いあごからのびる首筋は、対称的に男らしくて…寛げたシャツの間から鎖骨が見える…
って!
もう、なに見惚れちゃってるんだろ、わたし!
でも、本当にきれいな人。
朝はきちんとセットしていた前髪が、無造作に鼻にかかっているのが色っぽい…。
…きっと小さい頃は天使みたいだったろうな。
ご両親は目に入れても痛くないってくらい可愛がっただろう。
美男美女のご両親に囲まれた、絵に描いたように幸せな家族の光景が思い浮かぶ。
白いセーターを着ていた昨日は、まだちょっと若者くささがあって、わたしとそんなに離れていないの
かなって思ったけど、歳はたしか26歳だったはず。(先輩が言っていた)
朝会った時は、緊張するくらい大人びていて、昨晩とは別人みたいだった。
ふんわりしていると思えば、近づき難い雰囲気に感じたり…。
不思議な人だなぁ。
それにしても。
この状況、どうすればいいだろう。