自己満足 いちゃいちゃ
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「ひろ、起きて」
愛しい寝息をたて眠る愛しい恋人
カーテンのほんの少しの隙間
優しい日差しが差し込んでくる
あたたかい、春
こんな日は
昨日までと同じ景色さえ
全く違って見えるから不思議だ
「ひろー、遅刻しちゃうよ」
途端に広がるちょっとの罪悪感
本当は急がないといけないこの状況
何もかもが綺麗で
何もかもが愛しくて
このままで居たいと思っている
幸せと感じて動けなくなっている
一向に起きる気配はないけど
可愛い寝顔をずっと見ていたいと思っている
頭中の天秤が壊れたみたいだ
春のせい?
俺のせい?
「...ひろ!!起きて!時間!!」
「んぇ...?...うわっ、え!やばい!おはよ!」
「おはよ。よし、支度しよ」
だけど、それでも
君と言葉を交わす瞬間は
君と視線を交わす瞬間は
どんなものでもかなわないと
実感する、あたたかい春の始まり