あの日から動かぬ時間
青城家の別荘
【青城家の別荘】
《麗来SIDE》
プルルルルー
また、波美さんか?
麗来『もしもし?』
波美『あんたがいなくなってもみんななんともないみたいよ。』
麗来『そんなん私が1番分かってる。波美さんの狙いはお母さんだけじゃないはず。』
波美『その冷静さが本当にムカつくのよね。少し痛い目みないとわからないみたいね。』
麗来『はっ?どういうこと?』
波美さん…なんでこんなに狂ってるの?私が波美さんに何したって言うのさ。
波美『あんたの目の前で1番守りたいものを1人残らず殺してやる。』
麗来『私を殺す分には構わない。でも家族を傷つけるのだけは許さない。』
波美『タイムリミットは刻々迫ってるわ。また、会う日まで。』
泣きたくなんてないのに…。
私はどーなったって構わない。
でも、お母さんたちが殺されるのは嫌だ。
確かに…私が1番守りたい人たちは私に隠し事をしてたかもしれない。