あの日から動かぬ時間
《渚紗SIDE》
恐れていたことが現実になった…。
麗来の記憶が戻ってしまった…。
でも、戻ってるはずなのに…どこか違う。
何が、違う?
麗来「消えはしない。それと、何考えてる?」
やっぱり、すぐ気付く。
私が悩んでる時、いつも気づくんだから。
渚紗「記憶が戻ったのになんか変だと思って。」
麗来「やっぱりか…。私自身が感じてんだからな。」
麗来も感じてるのね。
竜也「何が変なんだ?」
麗来「黒豹のくせにわからないとか…私もわからねーから人のこと言えねーけど。」