放課後、キミとふたりきり。
そうだ、このグループトークで言えばいいんだ。
やっぱりわたしにはムリだから、誰か他の人に任せた方がいい、と。
そうメッセージを送ればいい。
面と向かっては断りにくくても、LINE上でならNOと言える気がする。
意気地なしのわたしでも、文字を打つことくらいはできるはずだ。
そう意気込んで画面をタップし、血の気が引いた。
「ひぇ……っ」
なんてことだ。
わたしがうだうだと悩んでいるうちに、トークは止まらないベルトコンベアのようにどんどん進んでいた。
いまこうして固まっている間にも、次々にみんなのメッセージが表示されては流れていく。