Who?
「ギンギンね」
 太った女性は僕は耳元で囁いた。僕の下半身の硬直度具合は永久凍土クラスだろう。
「やはり、君と交わることはできない」
 太った女性は撫で回していた僕の下半身の手を止めた。オニヤンマが空中でピタリと止まるみたいに。ブレもなく揺れもなく。
「どうして?
「直感かな」
「その直感は正しいの?」
「君たちがいったんじゃないか。あなたは考えすぎ、て」
 僕の言葉に、ふっと太った女性は鼻で笑った。「そうね」
「納得してもらえるかい?」
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