Who?
そう、一瞬、
 すぐさま立ち上がり井上ユミはアオイの手を取った。ゴミはしっかりとゴミ箱に投げ捨てて。
「おい、どこに行くんだよ」
「決まってるでしょ。演奏するのよ」
 先導する井上ユミは満開の笑みを見せた。
「君はプロなんだよ。そんなことしたら駄目だろ」
「演奏したいのよ。体が疼くの。アオイは演奏したくないの」
 彼は何もいわず時に身を任せた。
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