Who?
「あなたは誰?」
 私は訊いた。
 ハハハ、と老紳士は笑い、「迎えに来ましたよ」と落ち着いた声でいった。ドキッとするぐらい安定した声だった。周波数を計測したいぐらいに。
「私をどこに連れて行く気?」
「それは、あなた様が決めることです」
「小人もあなたの仲間?」
 老紳士はその問いには答えなかったが決められたセリフのように次の言葉を投げかけた。
「あなた様が、終わり、を決めるまで続きます」
「終わり?」
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