ひまわりに恋して



私のくつろぎタイムは一瞬で終わった。



察したみーやはいつの間にかいなくなってるし。





「っていうかお花屋さんなんてこの辺にあったっけ?」





お花なんて、母の日や誕生日に近所のスーパーの中にあるお花屋さんで買うくらいだからちゃんとしたところは知らなかった。





「それがね、私も知らなかったんだけどこれ見て。」



そう言って私を叩いた雑誌の記事に
‘‘花を操るイケメン貴公子’’のタイトルと一緒に写真が掲載されている。



西島○俊似のダンディーなオジ様に、母はやられたに違いない。




「隣駅の路地裏にオープンしたんですって♡」




語尾が♡だ…。






「じゃあお母さん行ってくればいいじゃん。」





「お母さんは心の準備が出来てないからダメ!」





何の準備だって…?








苦笑いの私の背中をグイグイ押して早々に玄関に向かわせる。








「はいはい。それじゃ偵察よろしくねー。おばあちゃんにも宜しく伝えてね。」








「…はーい。」


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