運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜
「あぁやっぱり綺麗…!」
私はチューリップに手を伸ばす。
「いい香り…まるで荻野さんみたい(笑)」
「え?!(笑)」
暖かく、そして優しい匂いは荻野さんの様。
「全部全部懐かしく感じる。荻野さんのこの匂いも…」
「あ…」
「…!――っごめんなさい!私つい!!」
「あ!違うんだ!!全然嬉しいよ!」
「いいのよ、変なこと言った私が悪いの。本当可笑しいわよね、ごめんなさい。」