運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜

私は思ってること全部話した。

自分の言っていることが可笑しいと分かっていながらも話してしまった。


『私、心理学を学んでるの。人の心について学びたくて。あなたは?』


『俺は人間科学。人の体について今学んでる。』


お互いに話す度、お互いの共通点が見つかる。


その度にもっとあなたを知りたいと思った。


あの時、何故懐かしいと感じたのかどうしても知りたかった。


他の誰でもないあなただけに感じた懐かしさ。


もしかしたら、私の前世とあなたの前世が昔出会っていたのならば。


きっとそれは仕組まれた出会い。


もしも、あなたが運命に背を向けても私達は結ばれる運命なら…―――。


……
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