運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜


『とても懐かしい匂いがしたから…』


「あ…」


あの頃を思い出して思わず目が潤んだ。


懐かしい匂い…それは俺にとって懐かしい言葉だった。


「…!――っごめんなさい!私つい!!」


「あ!違うんだ!!全然嬉しいよ!」


「いいのよ、変なこと言った私が悪いの。本当可笑しいわよね、ごめんなさい。」



そしてそんな感じの事言ったんだっけ。


やり直せるのならば、出会った頃に…。


そしてもう一度…――――。
< 128 / 250 >

この作品をシェア

pagetop