運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜
『とても懐かしい匂いがしたから…』
「あ…」
あの頃を思い出して思わず目が潤んだ。
懐かしい匂い…それは俺にとって懐かしい言葉だった。
「…!――っごめんなさい!私つい!!」
「あ!違うんだ!!全然嬉しいよ!」
「いいのよ、変なこと言った私が悪いの。本当可笑しいわよね、ごめんなさい。」
そしてそんな感じの事言ったんだっけ。
やり直せるのならば、出会った頃に…。
そしてもう一度…――――。