運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜
『ごめんね、初めて会ったのに話しかけちゃって。思い出しそうにも思い出せないの。他の誰でもないあなただけに感じた不思議な香りが気になって。』
『そうかな?俺、何の柔軟剤使ってるか分かんないんだけど。』
分かった。
この人はただの匂いフェチなんだ。
こうゆう人よくいるんだよな。
『ごめんなさい・・・』
『いや、謝ることはないよ。』
『私、心理学を学んでるの。人の心について学びたくて。あなたは?』
『俺は人間科学。人の体について今学んでる。』
『そうなの!実はちょっと人の体についても興味あるの私!』