運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜


愛の体の容態もすっかり良くなり、来週には一時退院できる様になった頃だった。


「荻野さんって昔お付き合いしていた方でもいるの?」


「え?」


いつもの様に花瓶の水を入れ替え、新しい花を飾ったその時、愛の突然の言葉だった。


「こうゆうのは慣れている様で…」


「全然慣れてないよ(笑)」


「嘘よ。私に対する優しさだったり行動だったり言葉だったり。そうゆう経験があればなんとなくそうでしょう?」
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