運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜


もう、3度目の春が来た。


俺達にも3度目の春がやって来ただろうか。


あの時君が言おうとしていた言葉…。


あれはきっとさよならの言葉。



「凄いわ、1年なんて」


「そんなことはないよ。それにもう昔の事だから。」


「昔の事でも、記憶に残っているのでしょう?」


「それは…そうだね」


けれど、彼女の記憶に俺はもういない。


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