運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜


――――コンコン


ノックの音がした。誰だか分かる。

この時間帯に毎日来てくれるのは荻野さん。



荻野さんは毎日私の体の具合を心配してくれる。




「カーネーション、綺麗だわ。」



荻野さんは花瓶を手に取った。


私に背中を向けた時、私は口を開いた。
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