運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜
「私にしてくださる事は嬉しい。でも、それは他の人にもでしょう?」
「そんな事は…」
「あなたと私はどんな仲だったか分かりません。でも、その優しさが私を苦しめる…」
こんな事話して馬鹿みたい。
悪いのは荻野さんじゃないのに。
全部私が、自分で自分を苦しめて荻野さんのせいにしてるだけ。
「…分かった。明日からはもう来ない。君が来てくれるまで待っている。」
「…そう」