運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜
それなのにね…?
「 私…全然寂しくないって言ったら嘘になるけど、毎日が楽しかったの…っ」
勉強なんて今更やっても遅いのに、必死に追いつこうなんて思ってもいなかった。
だって、やっとの思いで受かった大学。
春からの新たなスタート。
なのに、振り出しに戻された様で、やる気なんてなかった。
だけどあの日、あの人が、私にノートを手渡してくれた。
手に触れた瞬間、嬉しくて嬉しくて…。