運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜


それなのにね…?



「 私…全然寂しくないって言ったら嘘になるけど、毎日が楽しかったの…っ」




勉強なんて今更やっても遅いのに、必死に追いつこうなんて思ってもいなかった。



だって、やっとの思いで受かった大学。



春からの新たなスタート。




なのに、振り出しに戻された様で、やる気なんてなかった。




だけどあの日、あの人が、私にノートを手渡してくれた。



手に触れた瞬間、嬉しくて嬉しくて…。
< 205 / 250 >

この作品をシェア

pagetop