運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜



その瞬間、胸の奥の何かがキューっと締め付けられるような勢いで上がった。



「あ……あの…っ」




言わなきゃ……でも何から……。




さっきまで考えていた言葉なのになかなか上手くまとまらない。



「どうしたの?」



あんなに酷い態度をとったのに、荻野さんの声は優しかった。



< 218 / 250 >

この作品をシェア

pagetop