運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜
数分後、俺のケータイ電話が鳴り、愛からだと思って開いてみると知らない番号だった。
何故だか俺は嫌な予感しかしなかった。
『もしもし?!あぁ荻野君なのね?!愛の母です』
慌ただしい声で名乗ったのは、愛のお母さんだった。
『すぐ来てちょうだい……!!愛が今!――――』
俺は、何も聴こえなかった。
「いま……なんて……」
『事故で今病院に搬送されたのよ、私達も総合病院へ向かってるわ…!あちらで合流しましょう!』