運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜


(…愛が…事故…)


俺の頭の中は一瞬で真っ白になった。



「分かりました、今すぐ向かいます!!!」



俺は車のエンジンを走らせ真っ先に総合病院へ向かった。


ついさっきまで愛が、愛の声が、…なのに。



酸素マスクを付けた、おびただしい程の血塗れの顔が、俺の目の前を横切った。



「――――愛!!!」


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