運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜

どうして…。


確かに生物基礎の教科書だけでは生花専門のところまでは載っていない。


「で、でも…」


どうしてここまでしてくれるのか。

いくら同じ大学の人だからってそこまで普通はしてくれるだろうか。


毎日私に花を持って来てくれるだけでも申し訳ないほどなのに。


「いや、良いんだ。気にしないで使って」


「ありがとう…」


「…ごめん、こうゆうの迷惑だったかな…」


「ちが…ちがうの…!そんな事までしてくれる人いなかったから…」


こんなにも…優しいのに私はなんて酷いことを…。

だから余計に…今更嘘だなんて言えないわ…。
< 99 / 250 >

この作品をシェア

pagetop