幸せ。














「坂下、俺と付き合う?」




あと数センチで届きそびれたオムライス。


反射でパクッと口を閉じてしまった。





「何て言ったんですか、今」




空耳?

空腹すぎて私の頭もおかしくなった?




店長の低い声が、誰もいない店内に静かに響く。




「同じこと言わせるとか、鬼だなお前」






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