私のエース
俺達はカフェのテラス席に座った。
「転校は先生のため?」
有美は驚いたような顔をした。
「知ってるの? あっ、そうか。だったら早いわ」
有美はそう言いながら、先生のツーショット写真を見せた。
グレーのスーツの女性と紺の上下の先生。
それは《イワキ探偵事務所》の封筒に入っていた。
「誰にも言わないでね。パパ、これを見て心臓麻痺を起こしたの」
(えっ!? 心臓麻痺?)
俺は思わずコンパクトに手を持っていった。
「いい気味よ! 先生と結婚が決まっていたママを、パパは無理矢理奪ったの」
「確か……君の本当のママが亡くなったからだって聞いたけど」
「パパは私の面倒をみるのがイヤだったの。でもパパ酷いの。財産分与のこと親戚に言われて、ママを籍に入れなかったの。戸籍取り寄せてみて解ったことなんだけど……」
(えっ!?)
俺は言葉に詰まった。
(ってゆう事は……こき使われだけこき使われて、ポイか!)
俺はだんだん腹立たしくなっていた。
「パパ、浮気だって騒いで興奮して……そのまま入院したみたい。でもね、そもそも夫婦じゃないんだから……」
有美は笑っていた。
「お願い、協力して。恋人同士復活させようよ」
有美の提案を俺は即座にオーケーした。
こんな可愛らしい有美にお願いされたら、日本中の男が協力するって。
俺はマジに有美に惚れ込みそうだった。
みずほに悪いと思いながらも、俺は有美を見ていた。
有美もそれとなく気付いたらしく、しきりに焦らしてくる。
有美は自分の魅力を知っているようだった。
もしかしたら、その手でエースを堕としたのか?
(ヤバい! 本当にヤバかった!)
俺は次の瞬間。
自分を取り戻していた。
俺はみずほの事件のために行けなくなった探偵事務所に向かおうとして一旦席を立った。
(そうだよ。そのために此処を選んだんだった)
俺は有美には悪いと思ったが、一度は訪ねなくてらいけないと何時も思っていたのだった。
でも実は叔父さんには何も言っていなかったけど……
一旦は席は外した。
でも何か気になって、もう一度カフェに行った。
虫の知らせと言うか……
俺の直感が蠢いた。
ってゆうか……
みずほのコンパクトが反応していたからだった。
(何かがある!?)
俺の直感もそれを感じていた。
「転校は先生のため?」
有美は驚いたような顔をした。
「知ってるの? あっ、そうか。だったら早いわ」
有美はそう言いながら、先生のツーショット写真を見せた。
グレーのスーツの女性と紺の上下の先生。
それは《イワキ探偵事務所》の封筒に入っていた。
「誰にも言わないでね。パパ、これを見て心臓麻痺を起こしたの」
(えっ!? 心臓麻痺?)
俺は思わずコンパクトに手を持っていった。
「いい気味よ! 先生と結婚が決まっていたママを、パパは無理矢理奪ったの」
「確か……君の本当のママが亡くなったからだって聞いたけど」
「パパは私の面倒をみるのがイヤだったの。でもパパ酷いの。財産分与のこと親戚に言われて、ママを籍に入れなかったの。戸籍取り寄せてみて解ったことなんだけど……」
(えっ!?)
俺は言葉に詰まった。
(ってゆう事は……こき使われだけこき使われて、ポイか!)
俺はだんだん腹立たしくなっていた。
「パパ、浮気だって騒いで興奮して……そのまま入院したみたい。でもね、そもそも夫婦じゃないんだから……」
有美は笑っていた。
「お願い、協力して。恋人同士復活させようよ」
有美の提案を俺は即座にオーケーした。
こんな可愛らしい有美にお願いされたら、日本中の男が協力するって。
俺はマジに有美に惚れ込みそうだった。
みずほに悪いと思いながらも、俺は有美を見ていた。
有美もそれとなく気付いたらしく、しきりに焦らしてくる。
有美は自分の魅力を知っているようだった。
もしかしたら、その手でエースを堕としたのか?
(ヤバい! 本当にヤバかった!)
俺は次の瞬間。
自分を取り戻していた。
俺はみずほの事件のために行けなくなった探偵事務所に向かおうとして一旦席を立った。
(そうだよ。そのために此処を選んだんだった)
俺は有美には悪いと思ったが、一度は訪ねなくてらいけないと何時も思っていたのだった。
でも実は叔父さんには何も言っていなかったけど……
一旦は席は外した。
でも何か気になって、もう一度カフェに行った。
虫の知らせと言うか……
俺の直感が蠢いた。
ってゆうか……
みずほのコンパクトが反応していたからだった。
(何かがある!?)
俺の直感もそれを感じていた。