私のエース
結局、橋本翔太は無実だった。
有美はそれを俺に知らせようとして木暮に電話したのかな?
それでも疑問は残る。
何故そうしたのかがだ。
もしかしたら、あのロゴに気付いたのかな?
イワキ探偵事務所に継母を装おって依頼したことに俺が気付いた時の用心か?
俺はまだ、有美を疑っているみたいだ。
木暮はやはり俺の親友だった。
だから俺は調子付いてキューピット様の話しを始めていた。
「俺は松尾有美を説得しようとしていたんだ。でも怖じ気づいた有美は首を縦には振らなかった」
「きっと有美もそのことを気にしていたんだな。だから俺に電話をくれたのかな? お前とは面と向かえないからな」
「本当に悪いことをしたよ。命を狙われているのを俺は知っていたのに……」
「でも、それがあったから転校したんじゃない?」
「でもまさか、結婚するとは思わなかった」
「エースと愛してるからだよきっと」
「そうだよきっと」
俺はくるくると表情を変えた有美を思い出していた。
そしてもう一つの事件も思い出していた。
確か警察の発表では事故だったけど……
「そう言えばお前の兄貴の事故、あれから進展あった?」
俺の質問に首を振った。
「そう言えばお前の叔父さん、元は凄腕の刑事だったんだよね?」
「何で知っているんだ」
「何言ってるんだ。お前が自慢していたんじゃないか」
「そうだ。何かあったらどうぞ」
俺は木暮にイワキ探偵事務所の名刺を渡した。
完
有美はそれを俺に知らせようとして木暮に電話したのかな?
それでも疑問は残る。
何故そうしたのかがだ。
もしかしたら、あのロゴに気付いたのかな?
イワキ探偵事務所に継母を装おって依頼したことに俺が気付いた時の用心か?
俺はまだ、有美を疑っているみたいだ。
木暮はやはり俺の親友だった。
だから俺は調子付いてキューピット様の話しを始めていた。
「俺は松尾有美を説得しようとしていたんだ。でも怖じ気づいた有美は首を縦には振らなかった」
「きっと有美もそのことを気にしていたんだな。だから俺に電話をくれたのかな? お前とは面と向かえないからな」
「本当に悪いことをしたよ。命を狙われているのを俺は知っていたのに……」
「でも、それがあったから転校したんじゃない?」
「でもまさか、結婚するとは思わなかった」
「エースと愛してるからだよきっと」
「そうだよきっと」
俺はくるくると表情を変えた有美を思い出していた。
そしてもう一つの事件も思い出していた。
確か警察の発表では事故だったけど……
「そう言えばお前の兄貴の事故、あれから進展あった?」
俺の質問に首を振った。
「そう言えばお前の叔父さん、元は凄腕の刑事だったんだよね?」
「何で知っているんだ」
「何言ってるんだ。お前が自慢していたんじゃないか」
「そうだ。何かあったらどうぞ」
俺は木暮にイワキ探偵事務所の名刺を渡した。
完